お問合せ

対談5 : 初の共同プロジェクトについて

2009年7月28日 火曜日

taidanheader2

1:コーポラティブハウスのいま

司会
この度、初となる共同プロジェクトは、どのようなものになるのでしょうか?
伊藤
最初に敷地を訪れた時にお爺様のアトリエだったという部屋を見せてもらいました。吉祥寺のこの地において芸術家として居とアトリエを構え、深く緑に包まれたこの「場」に時を重ねたオーラのようなものを感じて思わず、これは残さにゃならん!と使命感にも似たようなものがこみ上げてきました。まず浮かんだキーワードは「保存と継承」です。これは単に今あるものを残す、保存すると言うのではなく、もはや町の一部となっているこの雰囲気と人の心や思いを 100年先まで見据えて、継承することを模索しようと言うことです。
石川
プロジェクトの計画地は、明治時代から継承されてきた、約100年に渡る歴史をもった住宅です。代々お住まいになった方々は、芸術に関わるお仕事をされており、その「魂」、「文化」、の紡ぎを残し、これに新たに集まる人々の思いを込めて、これからの100年を考えられるようなプロジェクトを考えています。 これから新築して住む人たちも、この土地や建物に愛着を持ち、後世にいろいろなものを残していけるようなものにしたいと思います。また、今回の計画地が吉祥寺という人気の高い場所であり、自然の多い住宅地である事から、周辺環境との調和、計画地に既存する樹木の保全などを可能な限り配慮したいと思っております。
伊藤
また設計者としては、これからの住まいに対する提案もこのプロジェクトを通じて実現したいと言う気持ちも出てきました。一世紀前には、鉄とガラスとコンクリートが近代化の象徴のように言われました。半世紀前の鉄腕アトムの世界では、ハイテクで金属やメタリックな近未来が描かれていました。大げさに言えば、21世紀が始まった今こそ、次なる近未来の住宅が示されるときではないかと。その姿はかつてイメージしていた近未来とは正反対の「人にやさしい有機的な住まい」なのではないかと思うのです。身近に緑があり、光や風など周りの環境、広くは地球と共に生活する。そんなプロジェクトにしたいです。

> 6:今後の展開など

taidanfooter